コラム

自動車ディーラー業界の潮流

弊社は、業種を絞らず、ディーラー販社様、大型中古車販売店様、SS事業者様、

車検専門店様、大型バイク店様をお客様に持ち、自動車業界全ての業種をご対応させて

頂いている。

外部事業者として見る目としては、業種によって強み・弱みも様々。弊社が行っている

事業拡大提案も業種ごと様々。さらには、人財育成の手法も無論、業種によって

様々である。今は、全ての業種のお客様をご対応して、様々なノウハウが習得でき、

業種を絞らなくて良かったと考えている。

この中で、「自動車ディーラー業界の潮流」を下記の通り考えている。

1.ディーラー販社様を取り巻く環境は、日々変わってきているとご対応

して感じる。

カーボンニュートラルによるEVシフト、異業種・外国勢との競合、サブスク、

ネットによる新車販売、全チャネル併売等々。

さらには、未だに解決しない半導体問題とコロナ禍もあったこの2年間、

納車できず、売り上げの立たない中、サービス部門収益で助けられてきた

車検粗利の「電動車シフト」ウエイトの高まりによる今後の大幅な減収予測。

さらには、少子高齢化が本格的に加速し、原油高騰はさらに続き、物価高騰・

インフレションの波は収まる気配すらない。「今後、さらに悪化する方向に

なるだろう」と知人の有名なアナリストからもご教示頂いている。

ディーラー販社様だけではないが、「自動車業界の未来予想図」は、プラス面

は少ないと考える。

このような中、今日、新車ディーラー販社様をご対応して感じるのは、以下の通り、

お客様との接点強化の為の「LINE@を活用した仕組み提案」などもあるが、

やはり『継続した人財育成』が重要だと実感している。

①来店型になって「待ちの姿勢」の社員が多くなっている

  私が保険会社に勤めていた30数年前は、訪問営業が通常であり、店舗に訪問しても

  営業の皆さんは外出されていて、誰もいなかった。今はたくさんいらっしゃる。

  時代が変わり、ユーザーも自宅で話す事を嫌がり、来店型が悪い訳では全くないが、

  来店型なりの顧客アプローチ方法がもっとあると感じる。

②売れないのは「新型車」や「メーカー方針」の責任にされる声を営業社員から聞く

③他社商品を知らない営業社員が多い

  「残価設定ローン」による販売が主流になってきているが、世の中には、7年リース

  もあれば、10年長期低金利ローンもある。さらに商品を扱う事業者は増え、商品の

  中身も様々である。営業社員にお聞きすると「詳細は知らない」方が非常に多い。

  お客様は色々吟味して、新車を購入する訳であるので、他社商品も知り、商談に活用

  しないと「まずい」と感じている。

④営業社員間格差がある

  トップ営業マンは、系列メーカーにもよるが、年間100台前後、標準社員は50台

  前後。それ以下の方もいる。

  トップ営業マンの思考・スキルを「横展開できないものか?」と常に考える。

⑤お客様との接点強化は薄くなってきているのでは?と感じ

  メンテナンスパックフォローなどコールセンターからのオペレーションに変わって

  きて、営業社員とお客様との継続した接点強化が薄くなってきている感じがする。

  弊社は、他業種では既にやられている「LINE@を活用した店舗完結型の顧客接点

  強化導入提案」をコンサルの中で提案しているが、お客様は、「店舗・営業社員

  についている」訳なので、接点強化策がもっと必要と考える。

  「社員が財産」であり、「お客様に信頼される営業社員育成」は、永遠の課題である。

  人は、「大谷翔平選手」のように努力し、磨けばさらに力を発揮する。

  しかし、私も含めた一般人は、そう簡単に「大谷翔平選手」のようにはいかない。

  この為には、「成果が出る教育体制」が重要である。

  個社ごとに「人財教育のプロ」の手を借りてでも、「継続した確固たる教育体制」を作り

  上げる必要性が、これからの「先行き不透明な時代」には、特に必要だと感じる。

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